私がまだ学生の頃、街にはいたるところにレンタルビデオショップや中古ビデオ屋、そして古本屋などがありました。1990年代から2000年の初頭頃まで、こういった店の全盛期だったと思います。私は若い頃から盛んに通っていて、本当にいろんなことを学んだと感じています。
当時は、レンタルビデオショップでもゲームセンターのような設備を兼ね備えていたり、見たこともないプラモデルやスターウォーズ系のフィギュアがたくさん展示されていたりしました。店長もやけに頭のいい人が多かったですね。宇宙のことや数学のことなど、いろんな知識を持った博学な人が非常に多かった印象があります。古本屋なんて一日中本に囲まれて商売しているわけですから、頭も良くなるはずです。
しかし今の時代、そうした古本屋やレンタルビデオショップは、ほとんど全滅と言っていい状態になってしまいました。いろんな店で店長や仲間たちと顔を合わせ、血気盛んに議論などを交わした経験が、今の自分を作ってくれたと本当にそう思います。
今振り返ると、あの古本屋や当時新しい商売だったレンタルビデオショップなどは、基本的に金持ちの人たちが道楽でやっていたのだと分かります。金持ちの息子や株で一発当てた人、バブル期に不動産投資で儲けた人など、そんな人ばかりだったのでしょう。あまり商売にガツガツしていなかった人が多かったのです。
そうした「影の成功者」たちがいろんなことを教えてくれる社会だったからこそ、当時の日本社会はさまざまな新製品や新しいサービスが次々と生まれる場所だったのではないでしょうか。
私は麻雀やパソコンも、古本屋のコミュニティで学びました。それに、当時今よりもはるかに進学が厳しかった大学受験を普通にパスして大学生になれたのも、古本屋のようなコミュニティで頭の中を磨いたことが大きかったと思っています。あの面白くて怪しい雰囲気が今失われてしまったのは、日本社会にとって大きな損失ではないでしょうか。
あの当時、古本屋に必ず置いてあったのがアメリカやヨーロッパのポルノでした。『エマニュエル夫人』や『青い体験』、『プライベート・スクール』など、いろいろありましたね。日本のポルノだと、ダイヤモンド映像や五島めぐみ、岸ゆりなど、パッケージ写真だけで抜けるVHSがたくさんあったのを今でも覚えています。
それに、当時人気コンテンツだったのが峰一也氏のSMビデオでしたね。峰一也氏のアートビデオ作品は、やけに抜ける作品が多かったものです。今の方が当時よりもはるかに大量のAVを楽しめる時代になりましたが、なぜかあの当時の方が今よりずっと興奮したと感じます。昔の古本屋やレンタルビデオショップの復活が、今こそ必要だと切に思います。
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